5 オジンの好きな詩

 ミッチャンが先生になる記念に、オジンの好きな詩を2つ届けます。
 金子みすゞの詩「わたしと小鳥とすずと」は、ミッチャンも目にしたことがあるでしょう。谷口廣保さんの詩「1年生担任」は、ミッチャンが1年生の担任になるとは思いませんが、ピカピカの先生としての道子先生に是非読んで欲しい詩です。

         「わたしと小鳥とすずと」                 

           わたしが両手をひろげても、
           お空はちっともとべないが、
          とべる小鳥はわたしのように、
       地面(じべた)をはやくは走れない

       
         
わたしがからだをゆすっても、
              きれいな音はでないけど、
            あの鳴るすずはわたしのように
           たくさんのうたは知らないよ。

          すずと、小鳥と、それからわたし、

        みんなちがって みんないい。

                                       ( 金子みすゞ)

 

 ちなみに、谷口さんは北九州市の先生だった方で、オジンがとても尊敬しており、この詩は谷口先生の『白墨のうたという詩歌集に載っています。

     

「1年生の担任」

   「せんせーい おはなし してえー」
   「せんせーい きのうのつづき してえー」
   「せんせーい オルガン ひいてえー」
   「せんせーい だっこしてえー」
   「せんせーい おしっこ いくー」

    一年生を担任して 五日目
    教室の 午前八時

    ああ きょうも いのちの朝
    くたくたの 幸福感

                                          (谷口廣保)

 

              

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